アルツハイマー病の初期症状に気づくことは決して簡単なことではありません。そこで、今回はただ単に「歳のせい」だと思われがちなアルツハイマー病の初期症状のチェックポイントを紹介します。

アルツハイマー病は歳をとれば必ず皆がかかってしまうという訳ではありません。80〜90歳になっても意識がまだはっきりしている人もいる一方、60歳になる前にアルツハイマーの初期症状に苦しめられる人もいます。それでは一体どのような症状が予兆として挙げられるのか、次のページから順番に確認していきましょう。

1. 忘れ物が多い
アルツハイマー病の初期症状の一つとして「記憶力の低下」が挙げられます。初期段階では先週の出来事や、最近誰に会ったかなどが思い出せないことが多く見受けられます。アルツハイマー病が徐々に進行するにつれて、記憶力も低下していきます。

うっかり時間を忘れてしまうなど年相応の自然な物忘れであれば問題ありませんが、いくら考えても思い出せなかったり、そもそも自分が何かを忘れていることを自覚できていない場合はアルツハイマー病の疑いがあると言われています。

2. 「あれ」や「これ」が多くなる
「あれ」や「これ」が多くなることもアルツハイマー病の初期症状としてよく見受けられる症状です。記憶力が低下するにつれて、日常的に使っていない言葉が咄嗟に出て来なくなります。アルツハイマー病の症状が悪化していくとますます言葉が出て来なくなり、りんごやチーズといった簡単な言葉さえも出てこなくなります。

人の名前やある単語が出て来ないということは歳をとるにつれて増えていくもの。とはいえ、いくら考えても思い出せないことが多いという人はアルツハイマー病の可能性があると言われています。

3. 単純な作業すら思い出せない
「単純な作業」すら思い出せないことがありますか?薬を飲み忘れるなど、記憶力が極端に低下していると感じる人は要注意。生活に支障をきたすまでに記憶をたどることが難しい場合は、アルツハイマー病の初期症状として見られるサインの一つかもしれません。

一方、日常生活の中で買い物をするときなど助けを必要とする高齢者もいますが、問題なく日常生活をしっかりと送れているのであれば心配ないと言われています。

4. 家計管理ができない

アルツハイマー病の初期症状の一つとして経費や税金といった支払いの確認をよく忘れてしまうことが挙げられます。

5. 目的地に辿り着けない
目的地に辿り着けない人は初期のアルツハイマー病の可能性があります。例えば、通い慣れた自宅までの道のりすら分からなくなり迷子になってしまう人は注意が必要です。

一方、久々に行く場所や混雑している場所で迷子になるのは誰にでも起こりうること。若い人でもあることなので心配する必要はないとか。

6. 話の内容を把握できない
アルツハイマー病の初期症状として、数分前に見たり聞いたりしたことが思い出せないことが挙げられます。会話について行けなかったり、話の途中で「なんだっけ?」と忘れることが多い場合はアルツハイマー病のサインかもしれません。

とはいえ、聞いている話がつまらないときは内容が頭に入って来ないもの。ただ単に興味が無くて聞いていなかっただけという場合はアルツハイマー病の心配はないと言われています。

7. 探し物が異様に多い
アルツハイマー病の初期症状として「探し物」が異様に多いことが挙げられます。無意識に普段置かない場所にものを置くことは誰にでもあることですが、頻繁に自分が何をどこに置いたのかが思い出せない人はアルツハイマー病の疑いがあるとか。

冷蔵庫に本を置き忘れるなど、常識的に考えてありえない場所に物を置き忘れている場合は注意が必要です。

8. 感情の浮き沈みが激しい

アルツハイマー病の初期症状として「感情の浮き沈みが激しい」ことが挙げられます。特に理由がないのにもかかわらず悲しくなったり、嬉しくなったりするのはアルツハイマー病のサインの一つと言われています。

9. 興味や関心が薄くなる
アルツハイマー病の初期症状として「興味や関心が薄くなる」ということが挙げられます。世の中に関して興味を示さなくなると、ふさぎ込んでしまい趣味や活動を放棄しがちになります。

一方、アクティビティが減っている理由が、ただ単に「体力が低下しているだけ」ということであればアルツハイマー病の心配はないのだとか。
以上、アルツハイマー病の初期症状のチェックポイントでした。あなたはいくつ当てはまりましたか?よろしければ、この記事をフェイスブックやツイッターで周りの人とシェアしてください。